しきあすの記事 その2 空っぽの器を埋める物は
上記の内容を踏まえた上で、こちらの内容にも興味があると言う方はお付き合いください。
この記事を書くに至った理由
以前記事を書いた際、様々な方に反応をいただけたことを覚えています。
しかし、中には「志希に飛鳥が憧れていると感じるなんておかしい」、「飛鳥からみた志希の印象ばかりで志希から見た飛鳥のことが殆ど書かれていない」、等の指摘を頂いたりもしました。
これを見て、単なる一つの意見と流しても良かったのですが、確かに色々と欠けていた記事だったなあと思い直して、改めて二人について考えてみて、その上で私が抱いた印象や感想を書いていければと思い筆を執った次第です。
あくまで私の主観バリバリの物なので、こんなこと言ってる人も居るんだなあ、くらいに思ってくれれば幸いです。
二人がアイドルになった理由
まず二人はどうしてアイドルになったのだろう?とその理由を求めてコミュを読み返すことにしました。
二人共、まずはアイドルと言う物ではなく声をかけてきてくれたプロデューサーを気にかけています。
プロデューサー自身が何者であるか名乗っていないのでその人間自体に興味を示すのは当たり前だとは思いますが、それぞれ自身を否定しない、楽しそうなことをしている、とプロデューサーへの印象が初対面の人間にしてはかなり好印象なのが伺えます。
そして、二人は"アイドルのプロデューサー"に誘われ、アイドルへの世界へと足を踏み入れます…が、微妙にアイドルになる理由が違うように見えます。
志希は、アイドルを面白いこと、としてアイドル其の物にも興味を示していますが、飛鳥の場合、自身に興味を持って、肯定してくれた人がアイドルのプロデューサーであるから、アイドルを選んでいるようにも思えます。
二人に必要な物
ただ、どちらも誘ってくれた人物がこの人でなければ、アイドルにはならなかったのでしょう。志希にとって、この人は面白く、興味深い人で、飛鳥にとってはこの人は自分を否定せずにいてくれた人であるからです。
自身が築き上げてきた成果も、自身にとって何も感じられなくなればあっさりとそれを捨ててしまえる志希。
自身のことを空っぽ、全くの無価値と称し、自身の過去を語りたくないとする飛鳥。
恐らく二人にとって必要な物は、自身に興味を持ってくれ、自身を肯定してくれる人なのだと思います。
それを踏まえた上で、しきあすの話に行きたいと思います。
志希から飛鳥への言及
以前の記事で、志希の存在は飛鳥にとっての非日常、非現実のカギになりえると言うことは話しましたが、今度は逆に志希が飛鳥のことをどう思っているのか、について確認出来そうな所から話していこうと思います。
ですが志希から飛鳥への言及は今現在殆ど無い為、憶測めいた話になります。
以前の記事でも紹介した初登場シーンです。
ここで、志希は飛鳥とのユニットを期待出来そう、と好意的に捉えています。
しかし飛鳥は逆に否定的です。
以前の記事では、実験に乗り気ではない、と書いていましたが飛鳥が否定的なのは、また別の理由があったのではないか、と感じる様になりました。
CINDERELLAMASTER43のドラマパートで、自身のことを空っぽ、全くの無価値な存在と飛鳥は称しています。
恐らく自身が、何の力もない弱い存在だと自分で諦めてしまっているのでしょう。
後に彼女はプロデューサーや仲間達との交流を通して、自身を認められるようになり、更に上のステージを目指すようになるのですが。
ですが志希は、飛鳥へ抱いた良い印象を変えることはありません。
全ては憶測になってしまいますが恐らく、この時点で志希は飛鳥の持つ本来の実力、そして思いやりや優しさ、ポテンシャルを見抜いていて、それ込みで期待が出来る、と言っていたのかもしれませんと言うか、そう信じたいです。
飛鳥が抱く志希への感情
以前、飛鳥は非日常、非現実的な物に憧れているからこそ非日常、非現実其の物である志希に憧れを抱くのだと言っていましたが、自身を空っぽと言う飛鳥にとって、俗にいう天才、と呼ばれる存在である志希は、もっとシンプルな、力のある者だと認識されていたのかもしれない、と考えてみます。
志希を前にした時、憧れもあったかもしれませんし、嫉妬もあったかもしれません。そして、自分はそんな風にはなれないと諦めもあったかもしれません。
やはり、そう言った点からも飛鳥は志希を前にした時特別な感情は抱いたと思っています。
二人の関係は
二人はユニットを組み、そして二人で出掛け、二人で誕生日を祝う仲です。
最初の出会いは一般的に言われる天才、と呼ばれる力を持つ志希と、自身を無価値と称する飛鳥と言う、アンバランスで歪な関係だったかもしれません。
ですが二人は交流を経て、志希が、何処にでも居る普通の女の子であることを、飛鳥が無価値なんかではない、魅力のある存在であると気づきます。
そして、それを認めて、天才も、無価値も、何も関係ない、ただお互いの存在を祝う、そんな仲となっていったのです。
二人はなんら特別なことはない、ただの女の子であることの弱さを受け止め、ただその存在を認め合う様な、何処にでもある、普通の日常を送る仲なのです。
最後に
Twitterでつらつら言っていたことをそれなりに纏めてみようと苦心しましたが、結局何を言いたいのか分からない様な記事になってしまっているかもしれません。
ですが私は、この数日間を通して二人のことを益々好きになることが出来ました。
飛鳥が優しい子であることを確信に変えることが出来ました。
志希を一人にはしないとより強く思うようになりました。
この二人の仲がいつまでもいつまでも、当たり前の日常であることを祈って、アイドルマスターシンデレラガールズと言うコンテンツが発展していくことを祈って、終わりの言葉とさせていただきます。