二宮飛鳥と言う少女が持つ物 彼女が欲しかった物
以前の記事で、私は二宮飛鳥のことを、優しい人物だと言いました。
しかし二宮飛鳥と言う人物の言葉遣いは難解で、大体の言葉を見ては私は何言ってるのかしらこの子となっています。
この記事を見ている方の中にも、彼女の言葉は分かりづらい、と言う方は居ると思います。
しかし、その難解な言葉遣いの中には、彼女が届けたい、確かな思い、そして優しさがあります。
所謂中二病、と揶揄されることも多く、セカイへの反逆や未知への憧れ等、跳ねっ返りの強いイメージのある彼女でもありますが彼女が求めている物、彼女がアイドルになって届けたい物、それらが暖かく、優しい物であることを知って貰えれば幸いです。
彼女がアイドルとなった理由
以前の記事でも触れましたが、彼女は街中、公園で黄昏れている所をプロデューサーにスカウトされます。
その模様が描かれているのがデレステコミュ1です。
「アイドルか。未知の存在さ、ボクにも」
「アイドルになったら、ボクも何かを得られるかな?ヨロコビとか?」
こちらはモバマス版の初期カード特訓前の台詞です。
彼女は元々アイドルを志していた訳ではありませんが、元々歌うことや動くことは嫌いではないとは言っており、容姿には自信があるとも言っていますので、自身の興味はともかくアイドルとしての素質はあったのかもしれません。
しかし、彼女がアイドルになったのは、偶然自分を誘ってくれた、自分の話を聞いてくれた人、自分を理解ってくれようとした人がアイドルのプロデューサーであったからと言うのが一番大きいと思っています。
ぷちデレラのコメントでは、何故アイドルとなったか、何故誘いを受けたのかその理由を探している、と述べています。
そんなある意味流されるようにアイドルとなった彼女が、アイドルとなり、届けたいと思えた物は何でしょうか。
彼女が持っている物
ぷちデレラの初期台詞で、こんなことを言っています。
以前の記事でも話しましたが、初期の彼女は自分のことを無価値、空っぽの存在と称しています。
そんな風に何処か自虐的に生きてきた彼女ですが、彼女はプロデューサー、そして仲間達と出会い、自分にもできることがある、とアイドルの活動に意欲的になっていきます。
彼女にボイスが実装された最初のSRカードである、ロスト・バレンタインの特訓後アイドル台詞では、昔の自分の様に斜に構えていた存在を、自分自身が引き上げる、と宣言しています。
デレステ1枚目のSSRである偶像のフラグメントの親愛度台詞では、自身がプロデューサーに救われた、この光の輪を広げよう、と正の連鎖をつなげていくことを望んでいます。
今度はボクが、キミを救うと言う台詞は推測にしか過ぎませんがプロデューサーに対して言っている物であり、かつての自身と同じ、自分自身に価値が見いだせないでいる存在へのメッセージでもあるのかもしれません。
彼女のそう言った優しさや気遣いが発揮されている場面は他にもあり、リトルリドルのコミュではこの様に年下を気遣いながらも自身も夏休みを満喫する彼女が見られます。
ある意味こういうちょっとした場面が、一番彼女の持つ優しさや思いやりが現れているシーンかもしれません。
言葉遣い其の物や態度は一見小難しくて小憎らしく見える彼女ですが、その実は他の物を慈しみ、寄り添い、言葉を届けることができる力を持っている、とても暖かい存在なのです。
彼女がそうなってしまった理由
自身と同じ苦しみを持つ者に声を届けたい、そう願うことのできるとても美しい心を持つ彼女ですが何故初期の彼女は自分自身を無価値、無意味だと言ってしまえていたのでしょうか。
その理由を知る取っ掛かりになりそうな物が、こちらの「黄昏の詩」の思い出エピソードの一部分になります。
彼女は自分自身のことを、けして異端な存在ではなく、ただありのままに生きたかっただけの存在と称しています。
残念ながら、今現在の彼女の取る言動そのものが本当に彼女が生きたかった、とする二宮飛鳥の姿なのか、周りから影響を受けて変わってしまった二宮飛鳥としての姿なのかは分かりません。
それを私達が知ることは出来ません。
ですが彼女は、プロデューサーが手を取ってくれたことに感謝をしています。
プロデューサーと共に生きられることに、喜びを覚えています。
それだけは、誰にも覆しようの無い真実なのです。
終わりに
彼女のカードやコミュの一部を抜粋して紹介してきましたが、これが全てではありませんし、この記事に書いてあることが彼女の正しい解釈だと主張する訳でもありません。
紹介しきれていない物の中にも、彼女について考えさせられる物や彼女のことを好きになれる物が沢山あります。
ただ、この記事が二宮飛鳥と言う存在について、少しでも興味を持ったり、彼女について知る切欠となれば嬉しいです。
最後になりましたが、アイドルマスターシンデレラガールズの世界が益々発展することを祈って、終わりの挨拶とさせて頂きます。